猥褻旅館24時

オススメ度：★★★★☆（ただし猥褻シリーズ初見にはオススメしない。理由は後述）

平野源五郎氏自らが「抜けるというより笑えるＡＶ」と言っていた一本。
その通りに途中のドラマパートはドラマというよりもはやコントである。
大物Youtubeｒ風に言えばおふざけが足りている状態。
ツイキャスでもちょくちょく話題にしていたので気になっている方も多いのでは？
役者もいろんなタイプの男性が揃ってますし、プレイの幅もあります。どのシーンもダレる事なくテンポも良いです。
不満を言うとしたら露天風呂での青姦乱交がなかった事くらいでしょうか。期待していたので。
（たぶん撮影場所との契約の都合もあると思う。そこの露天は一般客には解放してない撮影専用エリアらしいし）
星5と迷いましたが、うーん、ACCEEDさんにはもっとゲイビの良さを研究して欲しいという願いを込めて！星4をあげたいと思います！（貝塚勃起土竜並の上から目線）

で、ここからが先述の初見にオススメできない理由です。
これ、他の24時シリーズと違っておふざけの方向性に振り切れすぎているんですよ。
っていうかそもそも旅館でセックスするのなんて当たり前じゃないですか。
猥褻病院や猥褻料亭は「そんな場所でホモセックスするなよ」って前提があるからこその面白さがある。
お笑いでも葬式や謝罪会見などの笑っちゃいけないシチュエーションを扱ったネタは鉄板ですよね。

これは制作者側もわかっていたと思います。
そこでどうしたかというと、時事ネタギャグやセルフパロの方向に舵取りを行った。
特にいままでの「何も知らない新人が猥褻な悪習を知り驚く」というフォーマットを逆手に取り、むしろ旅館の裏側を知ったうえで野望を果たすためにやってくるという今作の新人枠キャラの造形は見事だと思います。

初見でも100％楽しめるけど他の猥褻24時シリーズを知ってると120％楽しめるだろうなという感じです。
ジョジョの第4部、星のカービィSDXの中のメタナイトの逆襲みたいな位置づけの作品だと思います。